建設業の経営者必見!「経審」の基本と会社を成長させるメリットを徹底解説
建設業許可をお持ちの皆さま、日々の業務お疲れ様です。
公共工事への参入を検討されている方、または会社の信用度をさらに高めたいとお考えの方にとって、「経営事項審査(以下、経審)」は非常に重要なキーワードとなります。しかし、「経審って何?」「なぜ受ける必要があるの?」と感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回は、経審の専門家である行政書士が、経審の基本から、会社を成長させ、事業拡大に繋がる具体的なメリットまでを分かりやすく解説します。
経審(経営事項審査)とは?
経審とは、「公共工事を国や地方自治体から直接請け負うことを希望する建設業者が、必ず受けなければならない審査」のことです。
簡単に言えば、建設会社の「通信簿」のようなもの。技術力や財務状況、経営体制など、様々な項目を客観的に評価し、点数化することで、その会社が公共工事を適切に遂行できる能力があるかどうかを判断します。
この審査結果は「総合評定値(P点)」として数値化されます。この総合評定値は、入札参加資格審査(公共工事への入札に参加するための手続き)において、会社のランク付けに用いられます。
つまり、経審で高い点数を取得することは、より大規模な工事や、競争率の高い公共工事への入札参加を可能にし、会社の事業拡大に直結するのです。

なぜ経審を受審するメリットがあるの?
「公共工事はやらないから関係ない」と思われた方もいらっしゃるかもしれません。しかし、経審を受審することには、公共工事への参入以外にも、会社の経営を盤石にする多くのメリットがあります。
メリット1:公共工事への参入が可能になり、安定的な受注へ
これは経審の最大の目的であり、受審する大きなメリットの一つです。経審を受け、総合評定値を取得することで、国や地方自治体が行う公共工事の入札に参加するための第一歩を踏み出せます。公共工事は、民間工事に比べて安定した仕事量と、確実な支払いが期待できるため、会社の安定経営に大きく貢献します。公共工事受注のチャンスを広げ、事業基盤を強化したい建設業者様にとって、経審は必須のプロセスです。
メリット2:会社の信用度が大幅に向上し、対外的な評価アップに
経審は、会社の財務状況や技術力、経営体制を客観的に証明するものです。そのため、経審を受けていること自体が、取引先や金融機関、そして一般消費者に対して「この会社はしっかりした経営をしている」という信頼の証**となります。民間工事の受注においても、経審の評定値を提示することで、より有利に交渉を進められるケースもあります。会社の信用度向上は、新たな取引先の開拓や、金融機関からの融資にも好影響を与えます。
メリット3:自社の経営課題が明確になり、効率的な経営改善に繋がる
経審の審査項目は、会社の経営状態を多角的に分析するためのものです。審査書類の準備を通じて、自社の財務状況や技術者の配置、社会保険の加入状況などを改めて見直す良い機会となります。結果として、どの項目が弱点なのか、どこを強化すれば点数が上がるのかが明確になり、今後の経営戦略を立てる上で非常に役立ちます。経営改善の具体的な方向性を見つけ、効率的な経営を実現するための貴重な情報源となるでしょう。
メリット4:優秀な人材の確保につながり、企業競争力を強化
経審では、社会保険の加入状況や技術者の数・質も評価項目となります。これらを適切に整備することは、従業員が安心して働ける環境を整えることにつながり、結果として優秀な人材の定着や新規採用に有利に働きます。特に若手の建設技術者は、安定した会社を求めている傾向が強く、経審で高評価を得ることは大きなアピールポイントとなります。人材確保は企業の長期的な成長に不可欠であり、経審はその強力なツールとなります。
まとめ:経審は会社の未来を切り開く投資!
経審は、公共工事への参入を目指す方だけでなく、会社の経営基盤を強化し、長期的な成長を目指すすべての建設業者様にとって、非常に価値のある取り組みです。
経審の受審は、単なる義務ではなく、会社の信用力を高め、事業を拡大し、優秀な人材を惹きつけるための未来への投資と言えるでしょう。
「手続きが複雑そう…」と躊躇されている方もいらっしゃるかもしれませんが、ご安心ください。私たち経審専門の行政書士が、お客様の会社の状況をしっかりとヒアリングし、経審申請を最適な形でサポートさせていただきます。
経審についてもっと詳しく知りたい、自社の評定値を上げて公共工事の受注を増やしたいなど、ご不明な点やお悩みがありましたら、お気軽にご相談ください。